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特別寄稿

Vol.22 こんなとき、どうする? 「緊急事態宣言再発令、日本で介護サービスは使えるの?」
 2021年1月7日、日本ではコロナ感染者拡大により、緊急事態宣言が再び発令されました。それによって介護を必要としている高齢者や家族へのサポートはどうなるのか?と心配する声も多く見受けられます。今回の緊急事態宣言発令を受けて、厚生労働省は全国の介護サービス事業所に十分な感染対策をした上で利用者に必要なサービスの提供を継続するよう求める通知を発出しました。超高齢化社会の日本。コロナ渦でも高齢者や家族を支えるサービスを実施しています。今回は在宅サービスや老人ホームの現状をお伝えします。

在宅での様々な介護サービス。
感染対策を徹底して訪問介護や通所介護を実施。

 日本ではコロナ渦でも感染対策を徹底した上で、国や各自治体では高齢者や家族の日々の生活をサポートする様々なサービスを実施しています。東京都日野市を例に出して「生活支援サービス一覧」を見ると、使えるサービスは30項目以上あります。例えば、在宅で寝たきりの高齢者を対象としたものでは、「紙おむつの給付」や理容・美容師が自宅に訪問して調髪を行う「訪問理美容」。介護している家族向けには、「寝たきり高齢者看護手当」として月5,000円を支給、介護者の緊急入院や親族の葬儀などにより在宅での介護ができなくなったとき、施設で一時的に介護を行う「緊急一時保護」。生活支援として、病気や高齢のため買い物や調理が困難となった高齢者に栄養バランスを考えた食事を届け安否確認を行う「配食サービス」、日常生活の動作に支障のある65歳以上の方に日常生活用具の給付を行う「高齢者自立支援日常生活給付」などがあります。
 それぞれのサービスを使うには、対象者や要件が決められていますので、詳しくは「サービスを受けたい人が居住する自治体」の福祉高齢課や地域包括支援センターに相談してください。


老人ホームの事前見学や入居者の状況確認には、
人数制限やリモートを活用。

 コロナ渦でも介護が必要となって老人ホームへの入居を検討する場合、入居前の事前見学は大切なことです。各老人ホームによって異なりますが、日本の老人ホームでは人数制限を設けて、事前予約制にてホーム見学に対応している所が多く見受けられます。また、動画を用いてホーム内の様子を見られるようにするなど工夫を凝らしています。現在、ホームに入居している方との面会については、ほとんどの施設が「面会制限」をしています。ただ、家族と入居者が顔を見て話せるように、多くの施設で「アクリル板越しの面会」や「窓越しの面会」、LineやZoomを使った「オンライン面会」を実施しています。面会の条件などは、それぞれの施設によって対応は異なりますので、詳細は各施設にお問い合わせください。

 コロナ渦により高齢の方は外出する機会も制限されています。誰かと話をすることで口腔内の機能を鍛えることになり、脳への刺激も与えられます。遠く離れていても様々なサービスを活用して、親御さんとのコミュニケーションを保っていきたいですね。
 
 ひとくちメモ ~私の母81歳~ No.22
「母の生活環境を整えておいてよかった!」の巻

 東京に呼び寄せ、私達夫婦の家の近くに住んでいる母。東京に呼び寄せた当初、私がまず取り組んだのは「母の生活環境を整える」こと。母は2年前から毎週、整形外科、ディサービス、陶芸教室に通っている。昨年コロナで1回目の緊急事態宣言が出たとき、私は母の家には入らないようにしていた。コロナ渦で自宅に閉じこもり気味になる高齢者が多い中、母はディサービスと整形外科には通っていたので外部との接点を保つことができた。この時ほど、「母の生活環境を整えておいてよかった。」と思ったことはなかった。(つづく)

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