Vol.68 こんなとき、どうする?「日本にいる親の家(実家)からマンションに住み替えたい」
高齢になると階段や段差が辛くなってきます。昔から住んでいる家は戸建ての一軒家。玄関のドアまでも階段があり、家の中では洗濯物干し場は2階にあることがほとんど。ただ、最近は高齢による身体機能の衰えから、家の中で移動するのもキビシクなってきたので段差のないフラットなマンションへ住み替えるケースがとても多くなっています。今回は高齢になってから一軒家からマンションへの住み替えについて実例を交えてご紹介します。
ご主人の他界後、独り暮らしだったお母様
80歳手前で一軒家の家からマンションへ
A様のお母様はご主人が他界後、お一人で暮らしていました。A様のご実家は高台にあり眺望の良い庭付きの一軒家。ただ、お母様が70代後半になった頃から階段の上り下りがきつくなってきました。子ども達は既に独立してそれぞれ持ち家に住んでいます。高台の戸建てに住んでいるお母様は日々の暮らしで不便を感じるようになりました。お買い物や病院へ行くのも高台にある家から徒歩で移動するのは、ひと苦労。家の中では洗濯物干し場は2階にあり、階段には手すりをつけていますが、「転倒」も気になります。高齢者が転倒すると「転倒→骨折→入院→介護」のパターンに陥ります。そんな時、一時帰国した娘様のA様。お母様の暮らしぶりを見て、駅前のフラットな土地でのマンション暮らしを勧めました。お母様と一緒に希望の物件を数件見学へ行くと、家の中での段差のない暮らし、そして、病院や銀行、スーパーマーケットなどへの移動の便利さにお母様もマンション暮らしをとても気に入った様子。今では、住み替えたマンションの家の中は全てバリアフリーにして、手すりを付けるなどの設備を整え、お母様はとても快適で安心・安全な暮らしをされているそうです。
実家の売却資金をマンションへの住み替えに活用
安心で安全な暮らしを作る工夫を
先ほどの例のように、高齢になってから戸建てからマンションへ住み替えるケースはとても増えています。ただ、その時に注意したいポイントがあります。まずは、実家を売却する時の全体の流れを見てみましょう。
【実家の売却について】
①実家の無料査定(売却金額の確認)
②現地査定(詳しい売却金額の確認)
③媒介契約(不動産会社の選定)
④売却
⑤引き渡し・決済(売却金額の入手)
この全体の流れで、通常は約2~3ヶ月。最長では1年を超えることもあります。ここで注意したいのが新たに住むマンションの入居と実家の売却のタイミング。これは専門家にスケジューリングしてもらい、各種手続きや行政とのやり取り、税金関連、家財整理や引っ越しなどなど、全体を俯瞰して動ける専門家にサポートしてもらいましょう。一般の人がこれだけのことを全て行うのは時間と手間、パワーがかかりすぎます。人の生きていられる「時間」には限りがあります。ご家族も親御さんもそれぞれの人生を謳歌できるように、安心で安全な暮らしを作っていけたらと願っています。
家族だけで、ご自分だけで悩まず、専門家のチカラを上手に使いながらチームを組んで前に進んでまいりましょう。私達はあなたの応援団です。バックヤードでいつもあなたを思いっきり応援しています。
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ひとくちメモ ~私の母85歳~ No.67
「母85歳。母と娘の程よい距離感で関係が改善」
「私が死んだらみんなが喜ぶね。」「生きていても何もいいことない。」と老人性うつの症状が出始めた母。毎日こんなLINEを読んでいたら私も頭がおかしくなる。そう思い、一度、母とのLINEを止めた。しばらく期間をあけて母にLINEを送った。「お母さん、お米まだある?」「20kgあるから大丈夫。ありがとう!」はあ?はい??? お米20㎏って???誰からからの頂き物?備蓄の為に購入した?それにしても、高齢者の一人暮らしでお米20㎏は多すぎる!!!「お母さん、お米20㎏って凄いね!」「あ、間違えた。2kgやった。アハハハ!」やはり、母は母であった。(続く)