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特別寄稿

Vol.66 こんなとき、どうする?「母と娘の関係が上手くいかない。親を重く感じてしまう。どうすればいいの?」
 アメリカと日本での遠距離介護、または、日本から親御さんをアメリカに呼び寄せるケースもみられます。そこで主介護者(=家族の中でのリーダー的存在)となるのは、実の娘さんというのがとても多いです。そして、母と娘の関係が上手くいかないということも多々みうけられます。今回は主介護者について実例を交えてご紹介します。
 
親御さんの介護、ご相談者の99%は娘さん
主介護者は娘さんであるケースが多い

 2021年にサロンドハースを立ち上げてから日本で暮らしている親御さんのご相談を多くいただいています。そこで分かったのは、ご相談者の99%は娘さんからなのです。例えば、娘さんがシカゴにお住まいで弟さんは日本在住だったとしても主介護者(リーダー的存在)となるのは娘さんというケースが多いです。多いと言いますか、ほとんどです。中には息子さんが対応されていることもありますが、特にお母様の場合は、やはり娘さんに頼っていらっしゃるんだなぁと実感しています。そんな中、実の母と娘には遠慮がないので、自分のカラダがきかなくなってきたり、認知症状やこれからの暮らしへの不安が出てきて、実の娘に辛くあたってしまうことも。昔は「親の介護=長男の嫁」という図式がありましたが、これは昭和の昔のこと。女性も仕事を持ち、専業主婦の人は少なくなっています。家庭と仕事の両立、そして、50代女性はカラダも更年期の症状が出てきてかなりしんどい。更にこの状態で高齢の親の介護が入ってきたら心も身体も壊れてしまいます。実際に、主介護者として高齢の親の介護をしていたら、自律神経のバランスが崩れて日々の暮らしに支障が出ている女性が沢山います。
 
家族だけで介護をする時代は終わった
主介護者が辛い思いをしないように専門家に相談を

 先に紹介したように、昭和の時代と今の時代では生活様式も家族構成も変わりました。昔は多世代で住んでいましたが、今は核家族です。それも親と子どもは家も別々に持ち、生活スタイルも違います。あるデータでは、20代で持ち家を購入しているのは30%以上、30代~40代では50%以上が自宅を購入していると出ています。すると、高齢になった親は伴侶に先立たれると「独り暮らし」ということになります。これが今の日本の状況です。たとえ近くに家族が住んでいたとしても毎日24時間、親御さんの対応をするのは無理です。高齢の親の介護には、「呼び寄せ・在宅介護・施設入居」と3つのパターンがありますが、どれを選択するにせよ、今は高齢者や家族を支えるサービスが沢山あります。また、80歳以上の人は「施設=姥捨て山」というイメージを持っている人が多いですが、日本には5万以上の高齢者向け施設があり、サービス内容や利用料も希望に合わせて選べます。そして、各地域の行政機関もお買い物代行や送迎サービス、訪問理美容、認知症予防運動などを実施してしていますので、これらを上手に活用することをお勧めします。時代は変わりました。
 家族だけで、ご自分だけで悩まず、専門家のチカラを上手に使いながらチームを組んで前に進んでまいりましょう。
 
 私達はあなたの応援団です。バックヤードでいつもあなたを思いっきり応援しています。

 
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ひとくちメモ ~私の母85歳~ No.65
「母に85歳の壁がやってきた。私の心は疲労困憊⑤」

 昨年12月に85歳になった母。今年母の家で数日間過ごしたら、夫と私に限界がやってきて、母の暴言に私は身も心もボロボロ。そんな時、友人の助言で私の心はスッキリした。そうか、母は私に自分の不平不満をぶつけてきていたのか。母には幸せを感じて暮らして欲しいけれど「親と子どもは別人格。親には親の人生があり、子どもには子どもの人生がある」この言葉を思い出して、母と物理的にも距離を取ることにした。毎朝の安否確認LINEも止めた。私は背負い過ぎていたのかもしれない。そう思えた時、一歩前に進むことができた。      (続く)

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