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第2回 ポエム・タウン

<俳句区>


優秀賞     夫も星妹も星星月夜     ロゼフスキー翠邦

日刊サン賞   踏まれてもタンポポの花微笑(えみ)返す   ふじたしづえ

TJSラジオ賞 秋風にふかれし地球のどこそこで   ロゼフスキー翠邦

佳作      計画表手付かずにして秋暑し     塚本惠

佳作      カナダ雁光満ちたる湾渡る      若林道枝

佳作      高い靴はいてクルクル日傘の子   金子ミツ江


選者のことば

一読して作者の姿が見えた「夫(つま)も星—」の句を優秀賞とした。「星」と畳み掛けることで、眼前に星月夜が広がった。一つひとつの星を見上げながら、故人を偲んでいる作者。眼には涙が溢れているかもしれない。しかし、もう悲しんではいない。夫も、妹も、作者を見守ってくれているという満たされた気持ちが、句の底にある。「星月夜」という季題の臨場感が、そうさせるのだ。頭の中で作られた句にはないものである。

「計画表—」も面白かった。素材の斬新さがいい。「カナダ雁—」は、「カナダ」という一語が効いた。どこの湾か見えたからだ。そこから「共感」が生まれる。「高い靴—」は素直な詠みの句だが、ロサンゼルスの街角で見かけたメキシコ系の女児の姿が私の中で浮き上がってきた。

今回は、前回から応募数が二倍に増えた。選者として嬉しい限りである。    (嶋幸佑)


タンポポは、一見地味に見られますが子供からも愛される身近な存在です。しかも、雑草魂が注入されているので、何度踏まれても起き上がる生命力も備わっています。綺麗な黄色い花が散った後も、綿帽子となり新天地で笑顔の花を咲かせることでしょう。「踏まれても—」の句には、困難を乗り越えて、明るく生きようとするひたむきさが感じられます。  (日刊サン)


年月を重ねる毎に出会いがあり、また別れがある中で、秋風が吹く頃、人恋しさを覚え、今は遠く離れた地にいる人へ想いを馳せたり、また自分が故郷を離れている様が投影でき、「秋風に—」は、多くの方の共感を呼ぶ一句で素敵です。そして、遠く離れていても、おんなじ星の上、丸い地球の上で生活しているんだなと感じました。 (TJSラジオ)



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