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第12回 ポエム・タウン

<成人の部 入賞作品【川柳】テーマ「歌」「鏡(ミラー)」「自由テーマ」>


半田俊夫選  内視鏡出来て切腹せずに済み   高峰みち子

佳作 この頃の紅白ダメと熟年層   ローペス文子

佳作 残酷な鏡にちょっとアッカンベー   古賀由美子

佳作 身支度の鼻歌妻にあやしまれ   なぎさ

日刊サン選 音痴だが大声出して歌う孫   石口 玲

TJSラジオ選 悲しみを歌に溶かせば前が見え   シソの葉

ゲスト選者 芥川婦身選 内視鏡出来て切腹せずに済み   高峰みち子


選者のことば

今回も沢山の応募を頂き嬉しい回でしたが、そのぶん惜しい句を沢山落とさねばならず辛いことでした。そういう訳で選に入らなかった方々もこれからも楽しみながら自信を持って投稿をお続けください。

「内視鏡―」。そのとおりで手術が簡略化して我々は医学の進歩の恩恵に預かっていますが、その我が身の体験を取り込んだ視点と纏め方が上手で「切腹せずに済み」も気持ちの分る歯切れよい語感で流れが心地よく締まっています。(半田俊夫)

「この頃の―」。本当に全く、と同感する熟年は多いですね。熟年まで行かなくても若いジャリ年代以外なら共鳴者が多く増えている様ですよ。多くの成人から熟年層にそうだ!と声を大にして頷かせそうな腕前を買いました。(半田俊夫)

「残酷な―」。これもその気持ち分りますと共感する人多いでしょう。鏡が悪いのか顔が問題かは一応ケースバイケース?と云う事にしまして、年を重ねれば誰しも味わう悲哀、それをアッカンベーで一挙に明るくユーモラスな画面に転じ一種の軽いカタルシスを生みました。やりますね。エライ。(半田俊夫) 

「身支度の―」。怪しまれる覚えがあるのかどうかミステリアスですな。どうも無罪ではなさそうな、、、いやまあとに角です、今後は出かける時はうっかり鼻歌など出したりゆめゆめ油断めさらず慎重に重く深刻な表情とか悩み深そうな顔でもして出かけましょうか。それが無難ですな。身に覚えのありそうな微妙な出来事をユーモラスに織り込んだ秀句ですね。 (半田俊夫)



孫は本当にかわいいですよね。大人が音痴だと耳障りでも、子供が大声で歌うのは音痴であれ大変かわいらしくましてご自身の孫となると又格別です。音痴でも上手に聞えます。本当に微笑ましいですね(日刊サン)



坂本九の「上を向いて歩こう」が頭の中に流れてきました。誰しもが喜怒哀楽を繰り返す中で音楽は大きな力を人に与えてくれますよね。さて、歌を口ずさみ、今どんな景色が目の前に広がっているのでしょうか? (TJSラジオ)



昔は大きくお腹を切ったと聞いています。私自身胆石の手術をしたばかりですので、この作者と同じ気持ちで医学の進歩に感謝しています。麻酔からさめ、女医さんに、“胆石はいくつありましたか?”とたずねると、“I don't know.” といわれ、少々がっかりしました。それもそのはず、胆石だけ取り出すのではなく、アヴァカードくらいの臓器丸ごと取ったそうです。術後の検診で、小さな傷口からどうして臓器を出せたのかと質問すると “Squeeze.”“なるほど。”入院もせず、帰宅でき、2日目から朝の散歩と自己流ストレツチもはじめました。、(のりずけ)のきず口がはがれないように用心しながら。(ゲスト選者・芥川婦身)

川柳 ゲスト選者

芥川婦身さんプロフィル

東京で各企業に着装を教える。第1回の日本の心と美の祭典「全日本きもの装いコンテスト」にて振袖に変わり袋帯を結び、2分10秒で着装し。準きものの女王に選ばれる。きものコンサルタント、スタイリストとして、学校、図書館、日本庭園、コミュニテイセンターなど数多くの場所で着物ショーを開催し、アメリカへ日本文化を普及することに尽力。自宅と禅宗寺にて、江戸千家茶道身和会ときものクラスを開いている。




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