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ローカルニュース

『宇宙(そら)から見れば』の作者オサさん インタビュー

2021-11-19


2017年10月6日付より本紙(日刊サン)に連載がスタートした4コマ漫画『宇宙から見れば』が本日発行で100回目を迎えました。宇宙人のパパとペトちゃんが繰り広げるほのぼのコメディー『宇宙から見れば』の作者であるオサさんに、100回目の掲載を記念したインタビューをお届けします。

Q 簡単にオサさんの自己紹介をお願いします。

オサ 『宇宙から見れば』を描かせて頂いてます漫画家・イラストレーターのオサです。その他に就労支援事業所の職業指導員として障害者の就労サポート、自身の身体障害の経験を元に「得意を活かす生き方」をテーマに講演活動や、絵心がない人でも簡単にイラストが描ける絵心ワークショップも行なっています。

Q 身体障害をお持ちなのですか?

オサ はい。私は15歳の時、若年性関節リウマチという病気を発病しました。この病気は全身の関節が激痛を伴いパンパンに腫れ上がり、関節が変形していってしまうとても怖い病気なんです。何もできなくなってしまった私の人生は1度、15歳で止まりました。その後仕事や生活に関してはとても厳しい大きなハードルばかりで、何十年もの間人生を諦め絶望を生きました。しかし10年程前から新しい治療と出会い、完治しない病気なのですが少しずつ出来ることが増えてきたんですよ。

Q 特に両手が不自由だそうですが、漫画はどうやって描かれているのですか?

オサ 私の両手指は変形してしまっているのですが、特に年配の方に手をさすられながら心配そうな顔でよく聞かれるんですよ「あなたこんなお手手でどうやって絵を描いてるの?」って(笑)。今はパソコンとペンタブという便利なものがあるので、軽い筆圧でも描けるので助かってます。

Q なぜ漫画を描こうと思ったのですか?

オサ 子供の頃に好きで漫画を描いてたんです。それから何十年も描いていなかったのですが、子供の頃の夢を叶えてあげようと思って大人になってから急に描き始めたんです。なので漫画描き始めたのってここ数年のことなんです。私はいわゆるオタクの人ではなくて、普段漫画もアニメも全く見ないので流行りの漫画とかを知らなくて、ただ描くだけの人なんです。

Q 宇宙から見ればの主要登場人物のキャラクター紹介をお願い致します。

オサ 主人公は知星人のパパ。地球学 人間科 日本分野博士で日本の研究をしています。日本オタクの宇宙人で着物とちょんまげがトレードマークのお調子者です。子供のペトちゃん。パパと一緒に宇宙から地球の様子を観察しています。手厳しいつっこみが特徴です。ママは太陽の温度を調節する使命の火消し星人で、超多忙な働くママなのであまり出てきません。常に無表情です。人間の志村さん。日本のベテラン事務員で、言いたいことをビシバシ言ってくれるマイウェイな人。実はこの人が一番描きやすく、志村さんだけで4コマ描けますね。(笑)なんと、このキャラクターたちがLineスタンプに登場しました!
 

Q そんなにたくさんのネタは、自然と降ってくるのですか?

オサ 私は実はネタのストックというのがほとんど無いんですよ。降ってくるというよりはその都度自分でお題を決めて考えていきます。芸人さんでいう大喜利をやっている感覚に近いですね。なのでお題がある限りはネタが尽きるということは無いとは思います。たぶん (笑)

Q 漫画以外にも色んな活動されているのですね?

オサ 病気で会社員の経験無くて大学も中退したのですが、できない事ばかりにフォーカスすることをやめたんです。見方を変え先ずは「自分のできる事」に意識を集中させて絞り込んでいきました。すると子供の頃に得意だった漫画を描く事に気付き、その仕事をすることにしたんです。
 特に日本人はみんなと同じでないといけないとか、ダメージケアにばかりに力を入れて、その人の良いところを全く活かさずに生きています。見る角度を変えてやり方を変えたら、障害があってもやりたい事をやって生きていける、と私は思っています。そんな自分の経験をお話しする講演会を、ありがたいことに行政の方でもご依頼頂いて講演させて頂いてます。現在コロナの影響で講演会やワークショップは控えてますがまた出来る機会があれば嬉しいです。

Q 楽しみにしている読者にメッセージをお願いいたします。

オサ いつも宇宙から見ればを読んで頂いてありがとうございます。おかげさまで4周年100話を迎えることができて本当に感謝しています。LAには一度しか行ったことがありませんが、日本で描いてる漫画が海を越えてアメリカで読まれていると思うととても面白いことだな~と思っています。皆さんにほっこりとニヤリを感じていただけたら嬉しいです。これからもどうぞ読んでやってください!



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