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ローカルニュース

ロサンゼルス官民タスクフォースが提言   

ロケ地誘致にインセンティブ導入を

タスクフォース代表としてマシ・オカさん(右)が、提言書を千葉明総領事に手渡した

 日本の映画・アニメや映像関連ビジネスを、世界規模で展開するには、今、日本政府と映画産業は何をするべきなのかー。3月8日、ハリウッドに拠点をおく関係者らで構成された「日本コンテンツの海外展開のためのロサンゼルス官民タスクフォース」は、提言書を在ロサンゼルス日本国総領事館の千葉明総領事に手渡した。


 
 現在、興行収入に基づく日本のコンテンツ市場の規模は、米国、中国に次いで世界第3位(約20億ドル、2014年)であり、アメリカではアニメやJホラーをはじめとする日本コンテンツの人気が高い。また、映画やアニメの舞台となった土地を巡る「聖地巡礼」は、アニメファンの訪日客たちの間では魅力的なツアーとなっている。

 しかし、2018年の第90回アカデミー賞外国語映画賞に日本作品のノミネートはなく、日本コンテンツが原作になったハリウッド映画は、日本が舞台になったものであっても、ロケ地誘致にインセンティブ制度(税制優遇や補助金)のある日本以外の国で撮影された作品が多い。

 そこで、日本コンテンツの海外展開やロケ地誘致のための方策、国際共同製作、世界のコンテンツ市場で戦える人材育成やコンテンツの国際化などのテーマについて、在ロサンゼルス日本国総領事館とJETROロサンゼルス事務所が事務局となり、タスクフォースメンバーに意見を聴取し、官民一体で早急に取り組むべき項目と今後の方向性について議論を重ねた。

 提言書「日本のコンテンツ(映像)関連ビジネスに対するハリウッドからの提案~世界で稼ぐために今やるべきこと~」には、①撮影誘致や国際共同製作のインセンティブプログラムを導入する、②撮影手続きの「ワンストップ化」及び「スピード化」を促進する、③各国間において共同で映画製作する際に、各種手続が円滑に行われることを確保するため、国際共同製作協定を促進する、④ハリウッドスタイルー誰がどの部分の権利を有するのか明確にされていて、資金調達手段が多様化しているーを踏まえたビジネスモデルを構築する、⑤ハリウッド及び日本のやり方を熟知した国際人材を育成する・コンテンツ関連企業におけるグローバル人材のニーズと留学経験のある人材をマッチングするー5項目が示された。

 ハリウッドの映画関係者の中でも、日本での映画撮影や日本との合作に関する意欲が高いという。しかし、日本には国際水準並みのロケ地誘致・国際共同製作インセンティブがなく、日本での撮影は検討対象から外されることも多い。カナダはロケ地誘致を積極的に取り組んでおり、条件はあるが税制優遇のパーセンテージが高いので多くの映像がカナダで撮影された。

 タスクフォースメンバーでもあり、ハリウッド俳優でプロデューサーのマシ・オカさんは「世界の多くの国では、メディアを通して日本が紹介され、日本のコンテンツを見ることができます。中でもハリウッドからの発信に勝るものはありません。ハリウッドからは日本の美を効果的に発信でき、日本を紹介する窓となります。日本には、他の国々にあるロケ地のインセンティブプログラムがないために、ハリウッド関係者のロケ誘致に関するチャンスを失っています」と、インセンティブプログラムの導入を強く訴えた。

エグゼクティブ・プロデューサー、ウィル・グラハムさん

 日本でロケが行われた『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル・シーズン4』のエグゼクティブ・プロデューサー、ウィル・グラハムさんは、以前、種子島で暮らしたことがあり日本に詳しい。ロケ中は食べ物とクルーの働きぶりに満足だったそうだが、日英両語を話す人材の不足、税金優遇制度の欠如、撮影許可取得の複雑さなどの改善が必要だと話した。

『The Outsider』に主演した俳優の浅野忠信さん

 この日、日米の映像関係者ら約150人が出席してネットワーキングの場が総領事公邸で設けられた。Netflixにて世界配信された『The Outsider』に主演した俳優の浅野忠信さんが乾杯の音頭をとった。

 日本コンテンツは日本のイメージを向上する最適なツールでもある。今後のロケ地誘致に期待される。



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