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特別寄稿

Vol.24 こんなとき、どうする? 「日本に住む高齢の親の介護、いつまで続くの?」
 高齢になると身体能力が衰えてくるのは当たり前のことであり、誰もが介護を必要とします。ただ、まさに今、高齢の親御さんの介護をしている方にとっては、「この状況がいつまで続くのだろう」と気が滅入ることがあって当然。親の介護は一生続くことではありません。介護の全体像をとらえることで、「今、自分はどの地点にいるのか」がわかり、介護をする側が事前にこれから起こり得ることを知っておくと精神的にゆとりが出ます。今回は介護の全体像や遠隔介護についてご紹介します。

平均の介護期間は約10年。
親の介護はずっと続くものではありません。

 厚生労働省などの各種データでは、平均の介護期間は男性で9.79年、女性は12.93年となっています。平均すると約10年となります。要介護度で見ると、要支援1から始まり、要支援2、要介護1と進んでいき、寝たきり状態などの要介護5へと変化していきます。転倒・骨折、脳梗塞などで緊急入院すると、いきなり要介護3や要介護4の状態になる場合も多くあります。高齢の方は入院すると筋力が一気に落ちて寝たきりになることもあり、ご家族は親御さんの変化に驚かれることが多々あります。これらは高齢になれば誰にでも起こり得ることです。そして、介護する側は、図で示しているように心理的な変化が起こります。親の介護の始まりから看取りまでには、「混乱期→負担期→安定期→看取り期」へと移行していきます。その期間によって、必要となる対応も変わっていきます。


様々なサービスを活用することで、
遠く離れていても「遠隔介護」はできる。

 超高齢化社会となった日本。公的なサービスを始め、民間のサービスも多種多様にあります。高齢者施設は日本全国に4万件以上あり、在宅で高齢者をサポートしてくれるサービスも選べます。訪問介護や買い物代行、服薬管理や日々の安否確認、緊急時に駆け付けてくれるサービス、介護予防のための筋力トレーニングや入浴などを提供しているデイサービスなど様々なサービスを活用すれば、介護度によって自宅で暮らすこともできます。遠く離れて生活している親のことが心配になったら、その方が暮らしている地区の「地域包括支援センター」に相談しましょう。介護が必要になったら地域包括支援センターでケアマネジャー(介護支援専門員)を紹介してくれます。ケアマネジャーは、介護を必要とする本人やご家族に代わり、その方に適した介護保険サービスを受けられるようにケアプラン(介護サービス設計書)の作成やサービス事業者との調整を行う介護保険等にまつわる専門家です。ケアマネジャーは介護を必要とする本人やご家族の伴走者であり、頼りになる存在です。
 親の介護を家族だけで行うのは無理です。プロのチカラを借りて、介護される側もする側もそれぞれが納得できる選択をしていきたいですね

 ひとくちメモ ~私の母82歳~ No.24
「Wi-Fiマークを知らなかった母』の巻

 東京へ呼び寄せ、私達夫婦の家の近くに住んでいる母。去年の暮れに母の携帯をスマホに変えた。先日、母の家に行ったときのこと。「お母さん、ド〇モに変えて良かったね。料金もかなりお安くなったやろ?」「え?返って高くなっているよ。」「へ???」「動画を沢山見ていたとか?」「ほんの少ししか見ていないよ。」そこで母のスマホを見せてもらうとWi-Fiマークが点灯していない。母は何かの拍子にWi-Fiを切ってしまい、ここ数ヶ月間Wi-Fiを使わずに孫の動画を存分に楽しんでいたのでありました。チーン!(続く)

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