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特別寄稿

COVID-19(Coronavirus Disease 2019)について(1)コロナウィルスとは
 今、世界を怯えさせ、経済を麻痺させているCOVID-19 とはいったい何なのでしょうか? 多くの皆様もご存知のとおり、それは2019年12月に発見された新形コロナウィルスによる感染病です。コロナウィルスとは元々は哺乳類や鳥類を主に感染病をもたらした病原菌の一種です。1930年に鶏に発見されました。1960年代には人間にも発見されたのですが、たいていのコロナウィルス科の病原菌による病気は通常の風邪とほとんど症状は似ており、外来で診てもらい症状への対応と休養をするぐらいが治療のとなっております。症状は熱、咳、のどの痛み、下痢などが主で、ほとんどが軽度です。最近まではどちらかと言うとインフルエンザの方が重度な症状をもたらし、死亡率も高く恐れられていたのです。コロナと言う名の由来はこのウィルスの球状の形にあり、円や冠を意味するCoronaから付けられました。最初のコロナウィルスが発見されて以来、同類の新種ウィルスが多く発見されております。

 コロナウィルスが重要視されるようになったのは、2003年SARS(Severe Acure Respiratory Syndrome)が初めて診断されてからです。これはコロナウィルス科に属する新型ウィルスによる感染で、そのウィルスはSARS-COVと名付けられました。重度な病状が特徴でした。多くの患者さんは周りの人々に伝染する可能性が高くなる前に重度な症状がでるため、伝染度を増す前に隔離され、世界中で感染が診断された患者さんの数は2年間に渡り8000人ほどでした。ただ肺炎がひどく700人以上の方が亡くなられました。

 次に2012年、2015年、2018年に拡がったMERS(Middle East Respiratory Syndrome)が注目されました。これも新形のコロナウィルスによるものです。SARSと同様、伝染度が増す前に症状がひどくなるため、早いうちに隔離され、世界中で3度の勃発にもかかわらず感染が診断された患者さんの数は3000人弱でした。しかし病状はSARSよりも深刻で37%の死亡率が記録されとても恐れられました。

 そして2019年末に発見されたCOVID-19なのですが、この病原菌の大きな問題は伝染度が高い状態である潜伏期間の間あまり症状がない場合が多いため、知らず知らずのうちに多くの方々に伝染してしまうことです。SARSやMERSと比べ、死亡率は低いのですが、あまりにも多くの人々に伝染してしまうため、絶対数では圧倒的に多い犠牲者をすでに出しております。最初のケースから4か月弱しか経っていない4月5日現在で感染者数は世界で120万人を超えており、死亡者数も約7万人となっております。死因のほとんどが肺炎による肺機能不全です。非常に残念なのですが、肺機能が弱り、呼吸器に頼るほどに症状が悪化すると肺が破壊されてしまい現在の医療技術では大半の方々が生還できません。あまりにも早い感染拡大のため、現在世界の医療機関において人材、医療器具、医療器材、そして病院庄数の不足が深刻となっております。近代歴史最大の医療危機との表現が匹敵する現状です。

 次回はCOVID-19ための予防と対応についてお話しさせていただきます。

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