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コラム

キム・ホンソンの三味一体
vol.134 人類の皆様へ 

2020-05-21

 “地球は助けを求めて泣き叫びました、ひどい洪水、水害、にもあなたがたは耳を傾なかった。燃えさかる火、山火事もあなたがたは聞こうとしなかった。

 海の生き物が海水の汚染物質により死んでいきます。驚くべき速さで氷河が溶けています。深刻な干ばつ。地球がどれだけネガティブなひどい状態を受けていても、あなたがたは聞こうとしなかった。

 だから私は生まれました、私はあなたがたを罰するために生まれたのではありません、あなたがたを目覚めさせるために生まれたのです。”(ビビアン・リーチの詩“コロナウイルスからの手紙”より)

 コロナウイルスによる自粛が始まってもう10週目となりました。コロナウイルスが始まって間もない頃は、すぐにでも治まって元の生活に戻れるだろうとまるで他人事のように考えていました。それが今や、コロナウイルスの以前と以後は、政治、経済、産業などにおいて、まるで違った世界になっていくだろうと思います。いや、変わらなければならないのです。工場や車から排出される二酸化炭素による地球温暖化、海に出来た巨大なプラスティックゴミの島、絶滅危惧種の動物の不法乱獲と不法売買等々のすべては、人間がより豊かな、より贅沢な生活を手に入れるためにやってきたことの結果です。今の人類は、この地球にとって癌のような存在に過ぎないということです。

 聖書には、神が人間を含む万物を創造してから、被造物の管理を人類に託されたところがあります。この時の「管理」の本来の聖書的な意味は、被造物と共に調和し、よくケアすることです。しかし、それを、「人間の貪欲にまかせて自然を破壊しむさぼることのできる権利」という風に歪曲してしまったのには、産業革命以降の欧米の保守派キリスト教・教会の罪が大きいと思われます。

 キリスト教での最も大事な掟に「隣人を自分のように愛しなさい」というのがありますが、ここでの「隣人」とは、自分と利害関係を共にする人々だけではなく、敵をも含む自分とは異なるすべての人々です。しかし、ポスト・コロナにおいて、教会は人だけでなく、すべての被造物をも隣人として捉えていくべきだと思います。

 ビビアン・リーチさんの詩にあるように、ポスト・コロナにあっては、全人類がそれぞれの違いや利害関係を超えて母なる地球を守ることに力を合わせなければ、滅びの道を歩むことになりかねないのです。

 毎週の日曜日、メールを通して説教と祈りをお届けしています。ご興味のある方は是非メールでお申し込みください。 Khs1126@gmail.com


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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キム・ホンソン

牧師、コラムニスト、元ソーシャルワーカー、日本人の奥さんと3人の子供達に励まされ頑張る父親。韓国ソウル生まれ。中学2年生の時に宣教師であった両親と共に来日して滋賀県近江八幡市で過ごす。関西学院大学神学部卒業後、兵役のため帰国。その後アメリカの大学院に留学し、1999年からリトル東京サービスセンターのソーシャルワーカーとして働く。現在、聖霊の実ルーテル教会(Fruit of the Spirit Lutheran Church)の牧師として日本語の礼拝を行いつつ「誰でもふらっと立ち寄れる人生相談」と「誰にでもわかる聖書クラス」を運営中。 2008年8月30日、リトル 東京日韓ハーモニーコンサート主催を発端に、ロサンゼルスの日系と韓国系の交流と理解のための草の根運動にも取り組んでいる。

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