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コラム

キム・ホンソンの三味一体
vol.118 偽りの平和

2019-08-22

 先日、昼間に教会の玄関のドアを空けておいたら野鳥が一羽礼拝堂の中に迷い込んでしまいました。何とか出口の方に誘導するのですが、私を怖がって何度も窓ガラスの方に飛んで行き頭をぶつけてしまうのです。助けたいだけなのに分かってもらえない。とてもやるせない気持ちでした。結局、弱って飛べなくなった野鳥を手で拾い上げて庭にある木の平になっている枝の上にそっとおいてあげました。一時間ほどして行ってみましたらいなくなっていたので、きっと元気になって飛んで行ってくれたのだと思います。

 善意をもって助けようとする者を信頼出来ず、逆に脅威に感じて自らさらに状況を悪くする。こんなことは私達の間でもしばしば起こる事ではないでしょうか。

 以前、ある牧師の方が礼拝の時に聖書にある以下のイエスキリストの言葉を朗読したら、それを聞いていたその日洗礼を受けるはずだった当事者と、その家族が怒ってその場から出て行ったということがあったようです。

 「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。 35わたしは敵対させるために来たからである。」(マタイによる福音書10章36節〜35節)

 この個所で言われている平和は、富む者が貧しい者を搾取しさらに富を手に入れ、権力を持つ者が不平を言う者が出ないように常に力で押さえ込むことで保たれていたバランス、すなわち偽りの「平和」のことです。イエスキリストは、抑圧されて苦しむ人々を解放し、彼らを力づけ、悪の群れに立ち向かうことが出来るように助けようとしていました。

 洗礼を受けるはずだったその人と家族に出て行かれた後、その牧師はどれほど悲しい思いをされたことでしょうか。いつかその人にキリストの言葉の真意が伝わることを祈っていたに違いありません。

 人生の中で問題や悩みに出くわす時、神を信頼することさえできれば、それらの困難に押しつぶされることなく、心は平和に満たされ、むしろその困難を通して大事なことを教えようとされる神の声を聴くことが出来ます。

【キムホンソン牧師の毎週の説教】
OC 復活ルーテル教会日本語部
9812 Hamilton Avenue, Huntington Beach, CA 92646 
礼拝:日曜日、午前11時45分 (714)964-1912  california.lcrjm.com
  
LA 聖霊の実ルーテル教会
2706 W 182nd St Torrance, CA 90504
礼拝:日曜日、午後2時 (310) 339-9635  khs1126@gmail.com


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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キム・ホンソン

牧師、コラムニスト、元ソーシャルワーカー、日本人の奥さんと3人の子供達に励まされ頑張る父親。韓国ソウル生まれ。中学2年生の時に宣教師であった両親と共に来日して滋賀県近江八幡市で過ごす。関西学院大学神学部卒業後、兵役のため帰国。その後アメリカの大学院に留学し、1999年からリトル東京サービスセンターのソーシャルワーカーとして働く。現在、聖霊の実ルーテル教会(Fruit of the Spirit Lutheran Church)の牧師として日本語の礼拝を行いつつ「誰でもふらっと立ち寄れる人生相談」と「誰にでもわかる聖書クラス」を運営中。 2008年8月30日、リトル 東京日韓ハーモニーコンサート主催を発端に、ロサンゼルスの日系と韓国系の交流と理解のための草の根運動にも取り組んでいる。

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