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コラム

Los Angelesの顔
No. 74 マス・オジマさん

2018-11-17

陶芸家



 ◆陶芸を始めた時期は?

 私の叔父が、田舎で瓦製造元をしていまして、私は子供の頃から土と窯焼きの環境で育ち、自然と土には愛着心が根付いていました。

 しかし、そのことに気がついたのは、大学在学中に受講したセラミックのクラスで、、、新たな再会に身震がするほどのインパクトがありました。その時点で、これこそが自分の天職であると察して、即、陶芸の道に入りました。

 ◆拠点をロサンゼルスに決めた理由は?

 アメリカで暮らすのなら、ロサンゼルスと決めていました。カリフォルニア州とロサンゼルスの雄大さと、進歩的なイメージがあるカリフォルニア州に惹かれました。

 最初の工房はヴァンネスに構え、その後、ロサンゼルスのウエスト・アダムス地域にある1908年に建築された家に移って工房を構え、30年以上、制作活動をしています。

 ◆陶芸の魅力は?

 いろいろな道具を使用せずに、手作りで自分の個性に合った作品を制作できることが一番の魅力でわないかと思います。

 日本文化の中で育った私にとっては、陶芸は入りやすい分野でしたが、年数を重ねるごとに、この道が、いかに奥深いか、そして、追求心を自然に深めてくれるかを知り、、、これも陶芸の魅力の一つであると思います。




 ◆茶器や花器も作っていますが、そのきっかけは?

 もう20年以前になりますが、数人のお客様から茶器や花器などの制作を依頼されました。その時、実際に、その分野に入って勉強しなければ、ただの“見よう見まねで作られた作品”でしかないと気付きました。そこで、生け花は小原流をお茶は表千家に属して勉強させていただいています。

 ◆陶芸を通して、学んだことは?

 陶芸を制作し始めて、私が学んだ一番のことは、自分の性格です。己自身がいかなる者かを教えられました。

 「急がば回れ」という言葉があるように、陶芸では手抜きをしないことが良い作品の制作に直ちにつながります。急いでしまうと、それが結果となって出てくることに気づかされます。このことが、自分の通常の生活にも影響していると思います。

 陶芸は、火の芸術ですから、100%コントロールするのが難しく、予想もしていない良悪の結果を、如何に受け入れるか。そして、それを基に、新作品の制作に如何につなげるか。ポジティブな思考も制作活動から得ているものだと思います。

 ◆オジマさんの作品の特徴は?

 私の作品は、日本文化と西洋文化が混合され、シンプルですが、モダンで近代的な感じです。また私だけが制作できる作品を作りたいと常に考えています。
 


【マス・オジマさん】
ウェブサイト:
ojimaceramicart.com

<2018年11月17日掲載>


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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