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コラム

編集部
日系ヘルプライン『 命の電話 』②  1・800・645・5341

2018-12-22

ボランティア・リスナー


リスナーのユウコさん(仮名)とケイコさん(仮名)に話を聞いた。

◆リスナー・ユウコさん(仮名)

 最近は、インターネットが発達したので、一般的なお問合わせは、ある意味、減少していますが、その代わりに、深刻な問題が多くなってきています。

 離婚の問題、子育ての問題、シニアの問題などいろいろです。シニアの方については、戦後にアメリカにいらした新一世の方や、シニアがいる家族の方からもお電話をいただきます。

 コーラーの中には、話をよくよく聞いてみると、問題を解決するための情報が欲しいというより、悩んでいる問題を、今、誰かに聞いてもらいたい、話し相手が欲しいという気持ちでお電話をくださる方もいます。

 コーラーの話を聞く過程で、「あなたがお話なさっていることは、こういうことですか?」と聞き直すと、コーラーは抱えている問題を、コーラー自身でクリアにしていく時もあります。

 このような時、『命の電話』の大切さを感じます。インターネットがこれだけ盛んになっていますが、生きた人間と日本語で話す必要性は、以前よりも高まっていると感じています。
 ある時は、アメリカ中部にお住まいのコーラーからお電話があって、私が日本語で電話に出ただけで、「こんなに日本語が聞けたなんて」と、泣かれた方もいらっしゃいました。


母親たちの悩み

 近頃は、日本人のお母様方が、国際結婚での悩み、異文化の中で日本人の子供を育てることの悩みを、一人で抱え込んでいるケースがあります。このような方々からお電話いただくことも多いので、日系ヘルプラインのニーズは高いと思います。

 国際結婚をしている若い世代の方は、家族とは英語で話していらっしゃるでしょうけれども、「日本語で話したい」という方がいます。

呼び寄せられた親の悩み

 最近は、アメリカで暮らすお子さんに呼び寄せられて、日本からアメリカにきた日本人の親御さんからお電話をいただきます。

 新一世のお子さん家族と一緒に暮らしている親御さんは、年をとってアメリカにいらしたので、子供の子育てのやり方を見てイライラしたり、友達はできなかったり、新しい環境に適応するのにご苦労されています。

 そのような方々には、良い悪いではなくて、アメリカに来たら、受け止めないとならないこともあること、性格の違いなどではなくて文化の違いがあることなどをお話します。すると、コーラーも納得されるようです。

 家族で話すと喧嘩になってしまって、家族の中で孤立してしまうことも、日本語で話しかけると、日本語は“言語”以上の暖かく包み込む役をしているのではないかしらと思います。

 当たり前のことを言うだけでもコーラーが安心なさって落ち着くこともあります。これも、その方にとっての解決かもしれないと思います。

 呼び寄せられた親御さんの孤独感は、ものすごいと思います。このような方々は、英語を話せない方が多いです。英語を話せるのなら、相談先はいくらでもあります。けれど、日本語でしか言えないところは、本当に限られているでしょう。だから、『命の電話』の存在価値はあります。

日本語でのサービス

 問題を抱えて困っていることを、日本語で言える。これは“日本語を話す者”にとっては、かなり大きな要素だと思います。細かいことを言っても通じる。けれど、同じことをアメリカ人の配偶者に言ったら、バトルになってしまうケースもあります。

 「困っています」「助けて」と言わないで困って、もがいている人たちが、この日本語社会の中に、大勢いる気がします。

 ニーズは限りないですね。インターネットでは得られない情報や慰めなどをコーラーは求めていて、その相手は生きた人間でないとなと、とても感じています。(③に続く)


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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