NikkanSAN_TopBanner_2023-05-07

ロサンゼルスの求人、クラシファイド、地元情報など

日刊サンはロサンゼルスの日本語新聞です。 記事は毎日更新、求人、クラシファイドは毎週木曜5時更新。

コラム

旅は呼んでいる。
vol.20 キューバ 〜ハバナ〜

2018-12-27

 ご機嫌なラテン音楽と共に、スクリーンにはコロニアル様式の建物とその合間を走るたくさんのカラフルなクラシックカーが映し出されるーキューバだ!映画“Fast&Furious8”の舞台が、行って来たばかりで見覚えのあるハバナの街だったので大興奮したのを覚えている。
 
 車について詳しい方ではないが、シボレーやキャデラックはすぐに見つけられた。素人ですらその造形が美しいと思えるのだから、マニアにとっては垂涎ものだろう。日本ではまず乗る機会がないので記念に、とサンダーバードコンバーチブルのタクシーに乗った。シートは硬くあまり乗り心地の良いものではなかったが、運転手はゆっくりと走り街並みを楽しませてくれた。
 
 キューバといえばすぐに連想されるであろう、二人の人物がいる。一人は、文豪アーネスト・ヘミングウェイ。生涯お酒を愛した彼が通っていた“ラ・フロリディータ”というバーが観光名所になっており、ここキューバの港町が舞台の“老人と海”をあらためて読んでから行った。パパ・ヘミングウェイという、その名を冠したダイキリを飲んだところ、アルコール度数が高くかなり苦め!それもそのはず、彼は普通のレシピでは物足らず、砂糖抜きでラムをダブルで注文していたそう。店内は昼間から大賑わいで、各国からの観光客が生演奏のリズムに合わせ陽気に踊っていた。
 
 そして、カストロ前議長と共にキューバ革命の指導者であったエルネスト・ゲバラ。土産屋には、凛々しい顔でベレー帽を被り、髭を生やしたゲバラのグッズが何種類も売られており、街のそこかしこの壁にアーティスティックな彼の似顔絵が描かれていた。自由を求めて戦ったゲバラはこの国の人々にとって英雄であり、今もなお愛されているのだなと感じる光景だった。
 
 先述の映画は禁輸措置が行われて以来、初めてキューバで撮影が行われた記念すべき作品だったそう。アメリカと国交が回復してから三年、街を走るクラシックカーやレトロな街並みはこのままでいてくれればと願う。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
Facebook   Twieet

加西来夏

職業:旅する映画ラヴァー。映画の聖地であり、年中カラっとした最高の気候…世界中を旅しているけど、やっぱりL.A.が大好きです。年間視聴映画100本以上、訪問39ヵ国~。好きな言葉は“世界は驚きと奇跡に満ちている”。ご意見はkasai.laika@gmail.comまで!




[ 人気の記事 ]

第230回 碧い目が見た雅子妃の嘘と真

第249回 尻軽女はどこの国に多いか

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 後編

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー① アメリカについてよく知ることが大切

第265回 天才と秀才、凡才の違い

第208回 日本と北部中国に多い下戸

第227回 グレンデールに抗議しよう

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 前編

第173回 あなたの顔の好みは?

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー③ アメリカについてよく知ることが大切



最新のクラシファイド 定期購読
JFC International Inc Cosmos Grace 新撰組3月 Parexel pspinc ロサンゼルスのWEB制作(デザイン/開発/SEO)はSOTO-MEDIA 撃退コロナ音頭 サボテンブラザーズ 





ページトップへ