来夏の映画観ようよ♪
vol.18 ミッション:インポッシブル/フォールアウト
2018-08-16
どの業界にも必ず≪レジェンド≫と呼ばれる存在がいる。その分野の先駆者や記録保持者、ようは並大抵の人間では不可能なことをやってのける超人を指す。異論はあるだろうが、わかりやすく近代で例を挙げるとすれば、野球ではベーブ・ルース、音楽ではビートルズ、では映画なら…?
国際的な犯罪組織『シンジケート』のボスであるソロモン・レーンを捕らえてから二年。IMFのエージェント、イーサン・ハントたちの今回のミッションは、盗まれた危険なプルトニウムを取引で回収することだったーはずなのだが、途中で謎の勢力によって妨害、略奪され、再び行方がわからなくなってしまう。実はその勢力とは、シンジケートの残党『アポストル』というテロ組織で、プルトニウムを使用して核兵器を作り、都市を壊滅させる目的で動いているのだった。タイムリミットが迫る中、“ジョン・ラーク”と“ホワイト・ウィドウ”という正体不明の人物の情報を手がかりに、核爆発を止めるべく新たな任務に挑むー。
シリーズ6作目となるが、まだ一度も作品を観たことがない、という方のために映画を簡潔に説明するならば「主演のトム・クルーズが、限界まで体を張ったアクションで魅せる」。この一言に尽きる。バイクで高速ドリフトなど朝飯前、ドバイの超高層ビル外壁を登る、離陸する飛行機の翼の上を走る、など常人では成し得ないスタントで話題になってきた。今回、パリの街をバイクで爆走するシーンも格好良かったが、一番の見所は高度およそ8,000mからの大ジャンプ…こんな無茶をするのは、彼のチャレンジ精神からだけではない。CGではなくリアルで観客を楽しませたい、という純粋な想いなのだそう。
御歳56などどこ吹く風、トム・クルーズは間違いなくハリウッドきってのトップエンターテイナーだ。ジェームズ・ボンドは代替わりをしてきたけれど、彼以外のイーサン・ハントなど到底思い浮かばない。本作を観ればきっと、これからもそんな≪レジェンド≫を見続けたいと願うはず!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。