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コラム

キム・ホンソンの三味一体
vol93 ご飯とお味噌汁はお箸で食べた方が美味しい

 先日、OCのハンティングトンビーチにある復活ルーテルという教会で日曜礼拝の説教をしてきました。実はその教会におられた牧師先生は、日本におられるご両親をそばでお世話しないといけなくなり急遽日本の教会に転任されたのでした。もともとその先生とはとても親しいお付き合いをさせてもらっていたこともあって、日本語での礼拝を楽しみにしておられる教会の方々をサポートするために、月に1回から2回ほど説教を担当させていただくことになったのです。
 
 去年からフルタイムの牧師になったものの、まだ自分が担任する教会というものがなかったので、たまに英語で説教をする機会はあっても、日本語での説教は本当に久しぶりでした。韓国人の私が言うのも変ですが、日本語で話しても良いというのは本当にすばらしいことですね。英語で説教をしていると、話しながらも「ここのとこちゃんと分かってもらえているのだろうか」と急に自信をなくしたり、また途中で何か思いついたことを言いたくても、リスクを避けて用意した原稿にしがみついていることが多々あります。しかし日本語ですと、その時の雰囲気で自由に表現を換えることもできますし、(さすがに今回は第一回目だったのでそんなことはしなかったのですが)笑いをとったりともっとエンターテインすることも出来ます。
 
 そう考えると、日本語の礼拝を楽しみにしておられる方々の方も同じで、たとえ英語の説教を聞いて内容が完全に理解できるとしても、日本語で聞くのとは全然違うものがあるのだと思います。スプーンとフォークで食べてもご飯とお味噌汁はご飯とおみそ汁ですが、やはりお箸で食べるのとはまるで違うのと同じですね。母国語の背景にある文化的な親近感や情緒を媒介にして内容が伝わった方が断然受け入れやすいに決まっています。
 
 上の子が生まれて初めてデイケアに預ける時に、そこのスタッフの方に「子供が特に愛着を感じている毛布やオモチャ、そして両親の写真を必ず持たせてください」と言われ「アメリカってなんて配慮深くて優しい国なんだろう」と関心していたことを思い出しました。しかし最近はそれとはまるで逆に、ますます排他的な社会になりつつあると肌で感じていた今日この頃、復活ルーテルの皆さんに出会って大事なことに気づかされました。2月18日も、とても楽しみです。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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キム・ホンソン

牧師、コラムニスト、元ソーシャルワーカー、3児の父、アシュラムセンター協力牧師。韓国ソウル生まれ。中学2年生の時に宣教師であった両親と共に来日して滋賀県近江八幡市で過ごす。関西学院大学神学部卒業後、兵役のため帰国。その後アメリカの大学院に留学し、 1999年からリトル東京サービスセンターのソーシャルワーカーとして働く。2017年からはアメリカ福音ルーテル教会 (Evangelical Lutheran Church in America) の牧師として聖霊の実 ルーテル コミュニティ (Fruit of the Spirit Lutheran Community) で日本語と韓国語を話す人々のための教会コミュニティ形成のために活動。 2008年8月30日、リトル 東京日韓ハーモニーコンサート主催を発端に、ロサンゼルスの日系と韓国系の交流と理解のための草の根運動にも取り組んでいる。

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