編集部
パラリンピック正式競技・車いすテニス 20年の東京・28年のLAを目指す 日本・アメリカ・カナダの若い選手たち <3>
2018-01-24
国別対抗・国際親善試合「JTB 車いすテニス・グローバル・チャレンジ」(B Adapitve Foundation主催)に参加した日本、アメリカ、カナダの選手と関係者に、各国の車いすテニスの現状や抱負をインタビューした。毎日連載パート3。
坂口 剛さん
一般社団法人 日本車いすスポーツ協会 代表理事
車いすテニスクラブ「ウラテク」校長
ダブルスの試合をする川合雄大さん(左)と坂口竜太郎さんペア
―今回、参加した選手は、日本車いすスポーツ協会の活動を通して集まった子どもたちですか?
坂口 そうです。本人たちがチャレンジしたいかどうか、彼らの意志を確認しました。
今回は親御さんが同行していません。親御さんがお子さんを離す勇気があるかどうか…。私は、一番変わらなければいけないのは、本人であり、親御さんだと思っています。
ー選手たちが参加するにあたり親御さんからはどんな相談があったのでしょうか。
坂口 親御さんとして一番心配なのは、排尿、排便の問題です。障害があると、どうしても内臓系の問題がたくさんあります。内部障害といいます。命にかかわるトラブルを起こしかねないのですが、外からは見えません。
車いすに乗っていると“それだけ”の障害にしか見られませんが、身体障害者は、内部障害を併せ持ってしまいます。
命に直結してしまう問題が見えないお腹の中にあるので、親御さんたちは、その点だけが心配でした。そこで、今回は安心してもらうために、看護士に日本から同行をお願いしました。
―選手たちからは相談事はありましたか?
坂口 ないですね。まだ中学1年生ですし、楽しみでしたかないんじゃないかな。(笑)
(1月25日付けにつづく)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。