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コラム

キム・ホンソンの三味一体
vol86 日韓ファミリーイベントを終えて

 日韓ファミリーイベント、無事終了いたしました!企画したばかりの時は自信に満ちていて少なくとも100人近くは集まってくれるのではないだろうかと考えていました。9月の末頃、広報活動を始めるや否や問い合わせはそこそこあったものの、予約の方は一向に入らなかったので少し気になりはじめていました。そしていよいよイベントの1週間前になった時点でも、20人足らずの予約しか入ってないことを知った時には心配を通り超して絶望に近い気持ちになりました。

 色んな後悔が一気に押し寄せて来ました。「やっぱり時期が悪かったか。こんなにも日本と韓国が激しく対立している時にわざわざこんなイベントを企画したなんて本当に愚かだった。」、「対象をピンポイントし過ぎたか。日韓ファミリーイベントなどと言わないで日韓コミュニティー交流会みたいにしたらよかった。」一つ一つ並べたら切りがありません。そして後悔の後に来たのは恥ずかしさでした。「日本と韓国総領事館からは祝辞で来られるし、アル ムラツチ下院議員は基調演説に来てくださるというのにどうしたらよいのだろう。こんなことならお願いしなければよかった。」等々、もし今からでもイベントをキャンセルできるのであればそうしたいとまで思いました。イベントの前日になっても予約は20数人しか入っていませんでした。

 とうとう当日となりイベントを始めました。一人二人、子供を抱っこしながら乳母車を押しながら会場にゆっくりと参加者が集まりました。結局、私をはじめ4人のスピーカー達を除いて1歳の赤ちゃんから70代の方まで計62人の人々が集ってくれました。帰りに書いていただいたアンケートには「日韓カップルがこんなにいるとは思わなかった。自分達だけではないことが分かって本当にうれしかった。」等々こんな時期だからこそやって本当によかったなと思えるメッセージがたくさんありました。素晴らしい基調演説をしてくださったアルさんからも「良いエネルギーの人達に会えて嬉しかった」とテキストがありました。アルさんにお願いして本当に良かったと思いました。

 振り返ってみると最初から62人の予約が入っていたとしたら実際に出会えた一人一人の存在がこんなにも大切で愛しいとは思えなかったかも知れません。会場を走り回ったりハイハイしながら遊んでいた日韓の子供達を見ながら、一生懸命に手伝ってくださっていたボランティアの方々や赤ちゃんをあやしながら立ったまま話しを聞いていたお母さん方を見ながら、みんなが僕にここは神の家だということを教えてくれているように思えました。その光景の通り誰一人も疎外されることなく違いをもつすべての人々が受け入れられ慰められ守られる場所が教会なのだと改めて考えさせられました。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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キム・ホンソン

牧師、コラムニスト、元ソーシャルワーカー、3児の父、アシュラムセンター協力牧師。韓国ソウル生まれ。中学2年生の時に宣教師であった両親と共に来日して滋賀県近江八幡市で過ごす。関西学院大学神学部卒業後、兵役のため帰国。その後アメリカの大学院に留学し、 1999年からリトル東京サービスセンターのソーシャルワーカーとして働く。2017年からはアメリカ福音ルーテル教会 (Evangelical Lutheran Church in America) の牧師として聖霊の実 ルーテル コミュニティ (Fruit of the Spirit Lutheran Community) で日本語と韓国語を話す人々のための教会コミュニティ形成のために活動。 2008年8月30日、リトル 東京日韓ハーモニーコンサート主催を発端に、ロサンゼルスの日系と韓国系の交流と理解のための草の根運動にも取り組んでいる。

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