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コラム

キム・ホンソンの三味一体
vol72 心の安らぎ

 今の私達に心の安らぎはあるのでしょうか。常に人と比べて、若さ、美しさ、強さ、賢さ、富、名声などを、少しでも求めて必死にならざるを得ない。こういう社会に私達は生きているような気がします。そのため、日々の努力や競争の中、焦りやストレスばかりが溜まり、もはや心の安らぎなどは無縁だという現代人の姿は、鏡に写る私達自身の姿でもあります。
 
 先日あるクリスチャンのミュージシャンの方とお話をする機会がありました。幼少の頃からヴァイオリンを習っていた彼女は、親の期待と世界的なヴァイオリニストになりたいという自分の目標とで、それこそヴァイオリンに命をかけたような毎日を送っていたそうです。音大を卒業して音楽教師になってからも、自分を証明したいと、あらゆる音楽コンクールやオーディションに挑戦していたそうです。今一つ成果をあげられず悶々としながらも次のコンクールのために新幹線に乗り込んだある日のことです。彼女は自分の心の中から「お前は、今、何をしているのだ? お前はそのままで良いのだ」という声を聞いたそうです。彼女は直感的にその声は神の声だと知ったそうです。それ以来、彼女はそれまで自分が自分に負わせていた重荷から解放され、心に安らぎを感じる日々を送るようになりました。そして音楽は、彼女にとって人生をより豊かにしてくれる賜物であり、神を賛美するための道具となったそうです。自分の力で自分の人生を切り開くことができなければ、それは負けの人生に過ぎないという強迫観念のような社会通念。しかし、人間の力を超えたところに存在する神の存在に気づき、その神を自分の人生の中心に据えて生きる時、初めて平安と安らぎが与えられることがよく分かりました。
 
 最近、私も、3歳を過ぎてもオムツがとれる様子のない双子ボーイズをずっと心配していました。しかし自分の子供のことを心配しているようで、実は他の親と比べて自分のことを心配していたのだと気づかされました。早速調子に乗って「親としての役名は、神から預かった子供の成長を見守り補助するだけのもので、子供を生かし育ててくださるのはあくまで神であると考えると一気に肩の荷がおりて楽になったよ」と家内に自慢げに話したところ、「そんなに言うほど、オムツトレーニングをしてくれてない」と言われ、一気に気が重くなってしまいました。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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キム・ホンソン

牧師、コラムニスト、元ソーシャルワーカー、3児の父。韓国ソウル生まれ。中学2年生の時に宣教師であった両親と共に来日して滋賀県近江八幡市で過ごす。関西学院大学神学部卒業後、兵役のため帰国。その後アメリカの大学院に留学し、 1999年からリトル東京サービスセンターのソーシャルワーカーとして働く。2017年からは牧師として Christ the King ルーテル教会所属のすいか幼稚園でチャプレンを務めつつ、日本語を話す人々のための教会コミュニティー形成のために活動。 2008年8月30日、リトル 東京日韓ハーモニーコンサート主催を発端に、ロサンゼルスの日系と韓国系の交流と理解のための草の根運動にも取り組んでいる。

キムさんが牧師を務めるChrist the King ルーテル教会所属 すいか幼稚園のサイト
http://www.suika-usa.com/pastorkim/

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