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コラム

キム・ホンソンの三味一体
vol71 思い起こす力は生きる力

 今年もあっという間にアシュラムが終わってしまいました。今年は日本から榎本恵先生と息子さんの光太君をはじめ、先生のお姉さんに当たる橋本るつ子先生、そしてるつ子先生の娘さんのゆき子さんと、かわいい二人の孫娘さん達(みどりちゃんとめぐみちゃん)も加わりました。バンに乗って移動中にも何をしていても自分の娘ぐらいの子供達がぺちゃくちゃしゃべっているのを聞いているとすごく心が和ごみました。その前日、ギリギリまで宿題をやらないで遊んでいた娘をきつく叱ったことを後悔しました。
 
 ところがアシュラムで読むように与えられた聖書の箇所はと言いますと、これがまた厳しい言葉が延々と並べられたところでした。「徳、節制、忍耐」などの言葉がだめな自分自身にさらに追い打ちをかけているかのように聞こえてなりませんでした。しかし何度も読んでいるうちに一つ気になるところが出てきました。それは、「〜を備えていない者はダメな人間であり、自分の以前の罪が(キリストによって)すでに赦されたことを忘れている者だ」と書かれたところでした。そうか、自分がすでに赦されたことを思い起こすだけで良いんだと思うと今度は逆に感謝の気持ちが湧き出るような腹の底が熱くなるような気持ちになりました。こんな厳しい言葉の嵐の中にもちゃんと神の恵が潜んでいたことに気づけたことをうれしく思いました。
 
 しかし、家に帰ってみると、最近アシュラムなど連日の色々な行事で帰りが遅い私のために子供達の世話をすべて一手に引き受けてくれていた家内が、すごく疲れた顔をしていました。これはいかんとせっせと子供の世話をして機嫌をうかがってはいたものの、やはりいつものパターンで地雷を踏んでしまい、こっぴどく怒られてしまいました。ことがここまで進みますと僕の方もだまってはおれず、一言二言余計なことを言ってしまって状況はさらに悪化、しばらく口をきかない状態になってしまうのです。
 
 ところが、夜になって容量が少なくなって来たスマホの中の要らない写真を削除する作業をしていたところ、昔家内と二人で仲良く撮った写真を見つけました。固くなっていた心が一気にほぐされていきました。明日あやまろうと心から思いました。
 
 みどりちゃんとめぐみちゃん、すでに赦されていることを思い出しなさいという聖書のことば、そして家内と撮った写真、これらすべてが僕にとって最も大切なことは何なのかを思い出させてくれました。思い起こす力は生きる力です。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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キム・ホンソン

牧師、コラムニスト、元ソーシャルワーカー、3児の父、アシュラムセンター協力牧師。韓国ソウル生まれ。中学2年生の時に宣教師であった両親と共に来日して滋賀県近江八幡市で過ごす。関西学院大学神学部卒業後、兵役のため帰国。その後アメリカの大学院に留学し、 1999年からリトル東京サービスセンターのソーシャルワーカーとして働く。2017年からはアメリカ福音ルーテル教会 (Evangelical Lutheran Church in America) の牧師として聖霊の実 ルーテル コミュニティ (Fruit of the Spirit Lutheran Community) で日本語と韓国語を話す人々のための教会コミュニティ形成のために活動。 2008年8月30日、リトル 東京日韓ハーモニーコンサート主催を発端に、ロサンゼルスの日系と韓国系の交流と理解のための草の根運動にも取り組んでいる。

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