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コラム

苦楽歳時記
vol106 ラーメンエキス

2014-07-24

 中国の大半の食材は有害と言われて久しい。周知のように中国からの輸入食品には、残留農薬や食品添加物が多量に混入していると疑われている。

 最近ではヒ素、カドミウム、水銀、鉛、銅、クロムなどの重金属が混入している可能性がある。排水溝に溜まった廃油を精製した地溝油、死肉、腐敗食品などが混ざっている。

 いくら注意深く中国食品を避けても、エキスの状態で輸入されると全く判断の余地がない。粉末にしてしまうのだから、本来廃棄処分にされるべき肉、野菜、魚介類、抗生物質などの薬物汚染があっても不思議ではない。

 いまや日本の国民食となったラーメン。当地でもラーメンブームが続いている。ラーメンの味の決め手の一つがラーメンスープだ。鶏ガラや牛の骨、豚丸骨(ゲンコツ)を長時間煮込んで、手間をかけて独自の味を作り出す。

 ところが多くの店では、チキンエキス、牛肉エキス、豚肉エキス、魚介エキス、野菜エキスを使用しているのが実情だ。エキスを元に多少の工夫を加えれば、美味しいラーメンができあがる。

 このように指摘されているのは、愛知大学国際中国学研究センター所長で、中国研究農学者の高橋五郎氏だ。高橋氏の新刊『中国の食品汚染』(文春新書)。著書によれば、日本は中国からエキスを大量に輸入しているという。

 高橋氏はさらに指摘している。重金属に蝕まれた身体は、発癌性やアレルギー性などの健康リスクが高くなる。長期的に見れば、日本人は毒ラーメンを食らっているようなものだ。

 これだけ中国食品を輸入しているのだから、もし汚染があれば、それはそのまま我々の口に入ってくる。いわば「日中同時食品汚染の時代」なのだ。

 あなたが並んでいるのはラーメン店の行列でなく、もしかしたら、何十年か先の入院を待つ行列なのかも知れない。(高橋氏の著書より引用)


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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