今月の庭仕事
Lesson89
2013-05-28
1年というのは、あっという間ですね。また夏野菜を植える時期となりました。以前の「野菜セミナー」で“連作禁止”についての話がありました。去年トマトを植えた場所に今年もトマトを植えたら“連作”です。そこで、今年はナスビを植えようと思っていたら、セミナー講師の白澤誠さんより、「同じ科に属する野菜をつづけて同じ場所に植えることを連作というのです」とご指摘がありました。トマトとナスビは同じナス科に属する植物なんですね、知りませんでした…。
栽培時期がほとんど同時期のナス科の野菜はピーマンやジャガイモもあります。数が多いので、“連作禁止”となると、家庭菜園の畑の数が足らなくなってしまうのでは…と、心配になるのは取り越し苦労でしょうか。
同じ植物の連作はだめですが、他の組み合わせの連作被害を最小限にするには、畑の土作りを気合を入れてする必要があります。日本の野菜作りの本には、「腐葉土(こちらでは、グローマルチ、プランティングミックス、ガーデンソイルでしょうか)を庭土に混ぜる」と書かれています。こうすることで、酸性土壌もアルカリ性土壌も中性に近づきます。
混ぜる量はバッグに、1ガロン、5ガロンのサイズのツリー、ブッシを植える場合と、フラワーガーデン、ベジタブルガーデンを作る場合と2種類明細されているので、それに従って混ぜる量を決めましょう。私は、最初にベジタブルガーデン全体を耕します。縦5フィート、横10フィート、深さ1フィートとすると、50立方フィートを耕すことになります。混ぜる割合は、6対4~7対3位でしょうか。6対4の割合だと、20立方フィート(2立方フィートバッグで10袋)、7対3の割合だと、15立方フィート(2立方フィートバッグで7.5袋)必要となります。機械で耕すと、黒色の腐葉土、影も形もなくなります。さらに牛糞や鶏糞を3~4立方フィート(5~10%)混ぜます。グローマルチの肥料としての効果は、窒素0.3%、リン酸0.1%、カリ0.1%でしかありません。本来の目的は、土壌改良です。土の団粒化、保水性、排水性の向上、土壌中の有効微生物の増加、肥料の効果が向上などがあります。
土を制したものは、植物を制す! 4月14日(日)、野菜セミナーを連盟ビルで開催します。もっと詳しく知りたい方は、当日、白澤講師に質問してください。事前にメールで質問を送っていただければ、よりスムースに回答できると思います。セミナーは完全予約なので、予約は、(213)628-1595まで。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。