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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第220回日舞「西川流」の舞台ウラ

2013-05-28

 舞台の踊り手や芸者さんの白い顔をみて、厚く白粉を塗ったんだろうぐらいに思っていました。
 日舞の西川流、西川まさ子さんの舞台化粧の実演を観て、その浅はかさを悔いました。
 その奥の深いこと。まず素顔に下地の脂(パラフィン)を丁寧に、まんべんなく塗ります。
 その上に刷毛で白化粧を塗り、その上に紅化粧をパフし、さらにその上に白化粧を重ね、またその上に紅化粧をパフします。何度も丁寧に・・。
 ドーランで消した眉の上に細い紅を重ね、その上を黒の筆でなぞって眉の形を整えます。
 白化粧は白粉花の種で、目はりと口紅には本洋紅(昆虫の血)を使っています。白化粧は水性なので、皮膚呼吸に支障はないそうです。
 西川まさ子さんは、中京に大勢力を張る西川流の西川右近家元の長女で、西川カークさん(LA在住)の母君に当たります。
 当日は舞台化粧の実演のほか、人の髪で作った鬘をかぶり、豪華な着物に着替え大和楽の「寿」を舞いました。
 全観衆を立たせ、踊りと健康の融合を目指すNOSSの輪に誘いました。
家元と中京大学の湯浅景元教授とで共同開発、厚労省の支援を受ける新しい体操です。
 日本舞踊は約二百もの流派を抱え、伝統と規模の西川流、花柳流、藤間流、若柳流、坂東流を五大流派と呼んでいます。
 元禄年間(一六八八~一七○四)、二代目西川仙蔵の興した西川流が五流で一番古い流派といわれています。
 名取衆が最も多い花柳流は嘉永二年(一八四九)の創設で、創始者の花柳壽輔は四代目西川扇蔵に師事した人です。
 明治二六年(一八九三)創設の若柳流は、西川流を学んだ初代花柳壽輔門から出た花柳芳松が花柳壽童と改名、興した流派です。
 家元の孫で、まさ子さんの息子、西川カークさんは一九八九年、まさ子さんとD・キースさんの長男として名古屋で誕生。
 二歳で初舞台、十八歳で來米、アーカンソー大学で演劇を学びLA、ハリウッド、名古屋、東京で活動しています。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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jjgoto@sbcglobal.net

後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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