後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第214回LAウチナーグチ絶滅阻止活動
2013-05-28
チェロキー族は好戦的な半面、白人の生活様式を好んだから混血が進んだといわれています。
「自分には一六分の一チェロキーの血が流れている」と元大統領のクリントンが告白、話題になったこともあります。
エルビス・プレスリー、ケビン・コスナー、ジョニー・デップ、キャメロン・ディアスにもチェロキーの血が混じっているそうです。
どの種族も二万、五万の小集団だけど、話す言葉はどれも違います。話者の数百万以下の言語はほとんど百年もたないそうです。インディアンの言葉はまさに絶滅寸前なのです。
友人松岡八十次氏のメールで、十年来ウチナーグチ(沖縄方言)の講義を続ける比嘉朝儀氏の紹介記事が先日のLAタイムズに載ったことを知りました。比嘉氏は南加県人会協議会の会長を務めた人です。
そこにはユネスコが「絶滅に瀕している言語」に指定(二○○九年)したウチナーグチの絶滅阻止に奮闘する同氏やウチナーグチの何たるかについての記述がありました。
ウチナーグチはヤマトンチュ(本土の日本人)には超難解で、英語とドイツ語ほど違うと書いてありました。
おはようは「ウキミソーチイ」、ありがとうは「ニフェーデービル」、さようならは「グビリイ・サビラ」というそうです。
英語のハワユーは「ウガンジューヤミ・セーミ」で、オーマイグッドネスは「アキサミヨー」というそうです。
福岡出身の私にはホント何のことだか見当もつきません。
地球上に大小の言語が六千から七千あるそうです。言語学者のマイケル・クラウスは残存する言語の約半数は大言語に吸収され、二二世紀初め約百年以内に絶滅すると予想しています。
話者数トップ3は中国語(十三億七千万人)、英語(五億四千万人)、ヒンディ語(約五億人)の順で、三言語の勢力争いが今後、熾烈を極めるとみられています。
今のところ九位の日本語(一億三千万人)に絶滅の兆しはないそうです
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。