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コラム

苦楽歳時記
vol.17 すしと犬

2012-11-14

握りずしの歴史は約二百年ほどであるが、二十世紀の後半後期から、世界にすしブームが捲き起こった。
   
元来、すしは「酸し」(すし)のいわれがあるのだが、江戸前の握りずしは東京湾で捕れた小魚をすしダネにしていた。近海の新鮮な魚が売り物だったせいか、昔から東京では魚が旨いと書いて「鮨」と読ませた。
 
板前の本場上方では、新鮮な魚を切って出すだけでは魚屋と同じであることから、魚に手を加えて「作った」料理から「鮓」の字をあてた。
 
この東京の「鮨」と大阪の「鮓」の由来に関しては、半分が自説である。「すし」にまつわる古文書を閲読していくうちに、このような結論に至ってしまった。
   
 日本では、十一月一日は『全国すしの日』だそうだが、そろそろ『全米すしの日』や『LAすしの日』を提案しても良いのではないか。
   
 先般、すしバーに座って食事をしている最中、客の一人が最近秋田犬を飼いだしたと発言した。
 
では、ここでクイズを出す。次に挙げる犬種は、「いぬ」と読むべきか「けん」と読むべきか。柴犬、土佐犬、秋田犬、北海道犬、紀州犬、樺太犬。

正解は最初の三匹が「いぬ」で、後は「けん」と読む。例外もあるが、基準として日本産犬種は「いぬ」、外国産犬種は「けん」。
   
ところで、「犬もあるけば棒にあたる」とは、積極的に行動すれば何かを得ることを強調している。だが旧来は、犬でもうろつけば災難に遭うので、じっとしていろというのが真意だ。

荘子様も仰せになっているではないか、「犬はよく吠ゆるを以って良となさず。人はよく言うを以って賢となさず」

11月1日は、ワン、ワン、ワンで、『犬の日』でもある。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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