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コラム

龍馬ゆかりの人々
第39回 龍馬の影

2011-01-22

更新日: 2011/01/22 | コラム名:龍馬ゆかりの人々

 龍馬、龍馬と明け暮れた一年であった。何故それほどに多くの人々の血を沸かせたのか、そして、多くの日本人が義憤に同調し、共鳴したのは何故か。

 折しも今年一年の日本の世情は混沌した光の見えないどうどう巡りそのものであった。『龍馬伝』の視聴者は、画像のなかに、龍馬とその周辺の熱気、長く続いた封建性社会にぶつかり合う騒然に邂逅した時代にあたかも遭遇したような雰囲気になった。

 ここで平成の龍馬が登場し、改革の旗印を挙げないかと期待する。一人では英雄は生まれない。その周辺にある現代風に言えばサポーターがあってこそ、其処に新しい風運が巻きおこる。

 日本人は温暖でなかなか外へ飛び出せない。飛び出して雨霰に打たれたくない国民性だ。「皆さんの言うように従います」、まことにマイルドな国民性なのだ。それは徳川幕府が265年にわたり、徳川家の独裁政治から生まれた理不尽と忍耐で縛られた歪みが、今だに残存しているかにみえる。坂本龍馬と言う救世主とも見られる人物に現代の人々の望みが、熱狂な『龍馬伝』に注がれている。

 来年は龍馬を支えた人々、龍馬を裏切った人、龍馬の意思を伝えていく人びと、子孫の人々とゆかりの場所を尋ねてみたい。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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飯沼信子

著述家。静岡県沼津市生まれ。歴史の中に埋もれた、海外で活躍した日本人、
その妻らを取り上げ、「野口英世の妻」「高峰譲吉とその妻」等の本を著す。
2006年、その功により、日本政府より旭日単光章を受章。日本ペンクラブ会
員、日本エッセイストクラブ会員。ウエストヒルズ在住。




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